もうどうでもいいからつっこめ〜オリ4感想4回目っ!

 タイトルと見出し欄のネタというか関連性に一体何人の人が、気づいただろう? それはそれとして、昨日全感想、やめていいですかっていったにも関わらず誰もレスしてくれないところが、なんだ……皆、僕の扱い方、弁えてるよね! というか弁えすぎですよね! くそぅ、放置プレイかまされると寂しくて、何が何でも続き書きたくなる。

 というわけで、今回はNO51〜No75まで行ってみようー。






NO.51 野辺送り
 最初これ見た時、結構評価低くしていたのですが……2度読みして何でこんなに低いんだろうって思って加点して、先ほど感想書くために読み直して、更に加点してしまいました。いや、一回目はちょっと作品読みすぎてて、ダレていたので込められたものを読み解けなかったのですが、うん、改めて今見直してみると面白かったです。子供の頃の記憶、秘密基地、死んだ親友。親友の姉と結婚した主人公は、結局親友に自分達は縛られているだけなんじゃないかと思っていたわけですが、偶然に野辺送りを見て、それを過去の自分に重ねあわせる。それら雰囲気と共にあらわしているのは見事です。ラストも、そこで漸く親友から開放(というのは変ですが)され、改めて妻である姉を見て照れる締め切りかたも、感慨深いものがありよかったです。



NO.52 夕焼けに彼女はいない
 あー、これは何かの曲をモチーフにでもしたのかなぁ。ちょっと何の曲かわからないのですけど、もしそうだとしたら曲に引っ張られすぎじゃないでしょうか? 儀式、夕焼け、幽霊の先輩、並べてみると結構魅力的なガジェットたちなのに、それがまったく物語内で機能しているように見えないのはどうかと思います。前述した通り、どの曲をモチーフにしたのかはわからないのですが、知らない人、わからない人にとっては、なんかよくわからないまま話が進んで終わった印象しか抱けませんでした。少なくとも僕は。
 断っておきますと、曲をモチーフにすることに僕は否定的ではありません。むしろ大いに賛成です。僕も、曲をモチーフにして書くこと結構ありますしね。ただ、フレーズに拘るよりもその曲の雰囲気とか空気を優先して書いたほうが、効果的に働きますよ。フレーズはワ1フレーズから膨らませるぐらいで結構、いけるので。まぁ、僕も最近になって気づいたので偉そうなことはいえないのですが。
 結論は、曲をモチーフにするのはいいのですが、それを最終的に纏めるのは作者なので、もっと物語の発展性を見せて欲しかったかなっと思います。雰囲気はとてもよく出てたと思うので、ストーリー方面で。
 まぁ、ここまで言って置いて「曲とかモチーフにしてねぇよ」ということだったら誤読っぷりが恥ずかしすぎるわけですがw



NO.53 体育館を燃やす
 うーむ。どうしよう。凄い好みだ。青春の終わりの物語──ある意味での青春との決別、堪能されて頂きました。ただそれでも、やっぱり荒さが目立つ部分もありました。例えば語り部の僕の心情描写が、ちと足りないかなって思える部分があって、ラストがイマイチ効果的に働いていない気がします。後は、夜の体育館で1ON1という、もう僕的には熱すぎる展開なわけですが、そこをちとあっさり流しすぎてる気がします。別にプレイを延々見せろといってるわけではなく(というより、それをしたら折角できた雰囲気が壊れそうですし)もっとそこでドリブルを付きながら黒川と志賀の会話をさせるか志賀の心理を書き、黒川のほうは志賀の憶測とかでもいいので、心情を描き、もっと二人の人物に厚みを持たせたら思わず満点を入れてしまう出来になってしまっていたと思います。そこが少し残念でした。いや、まぁ、結局は好きなんですけどね。この話。ラストのバッシュを燃やすところとかもいい感じでしたし。




NO.54 彼女への笑顔
 えー、のっけからキツイ言葉になっちゃうのですが、設定だけ見せられても困ります。相貌失認という物語に広がりがありそうなネタを使っているにも関わらず、やってることはその説明と彼女の説明だけです。それでは失礼ですが設定に、ちょっとお話をつけただけ、要するにプロローグのようにしか感じません。というかこれ明らかにプロローグのような気がしてきました。起承転結云々の起の部分だけ見せられても、面白いと思うことは出来ません。ネタの選択自体は凄くいいと思うので、そのネタを有効に生かすお話を考えて下さい。



NO.55 時は過ぎてしまっても
 最初、見た時は「おお!」と思ったのですが、何故か見る後とに評価が下がっていきました。面白いとは思います。思うのですが、なんか前半に漂っていた声しか拾えないという静謐な感じがどんどん消えていくのは、どうなんでしょう? 作者さん、時間がなかったのなかったのかもしれませんが、どんどんシンプルになっていってる感じがしました。とても上手いとは思うのですが、僕としてはこういう話はどうしても乙一の失はれる物語を想起せずにいられず、それと比べると(比べるべきではないのかもしれませんが)後半は、その辛辣な言い方になってしまうのですが感傷的な言葉を繋げただけという印象を受けました。



NO.56 飛べない鳥
 紹介文に偽りなく、まさしく童話。絵本のような内容でした。いいですね。これは。読後、一抹の切なさと共に温かさが広がる感じでした。ちょっと起伏に欠けるかなっという気もしましたし、色々突っ込むところもある気がしましたが、絵本という媒介を意識したのなら、それも仕方ない気がしてきたので、これはこれでいいと思います。ただ、ちょっと子供が泣きそうになる描写があったので、絵本のようなというなら、そこら辺は徹底してほしかったと思います。



NO.57 夏を見逃すな
 えーと、もうその言うのも飽きてきましたが、1エピソードだけ見せられて面白味がないのです。ダラダラ2人の姉妹がくだを撒くだけって言うのは、二次創作なら元のキャラの魅力が十分わかるのでいいと思いますが、0から作られたオリジナル創作で、16kbで面白味を伝えようとするのは非常に難しいものだと思います。なのでこういう話で勝負すらなら、熟考したキャラの魅力、ストーリーやテンポなどを考える必要があるかと思います。




NO.58 夏の扉を開けて時を駆け抜けていく少女のきのうとあした
 うーん、悪くはないと思います。失恋した所に、このハイテンションお姉さんはどうなんだろうか? と思わないでもないですが、まぁ、恋愛のれの字もわかってない僕がいうのも野暮ってものでしょう。なのでキャラとしては非常にいいと思うのですが、すみませんがただ語るだけ作りは面白味に欠ける気がしました。その失礼なのですが、作者さんが何故こういう構成にしたのか意図がわかりませんでした。よく纏まっているとは思いますが、明らかにこのお姉さんのお話で構成を作ったほうが面白いと思いますよ。今のままだとなんていうかプロットのようなものに、締めをつけだけというように見えてしまいます。正直、凄く魅力的なお話だと思うのに、ただ語らせて終わりって勿体無いと思います。もしかしたらお姉さんが慰めるところを書きたかったのかもしれませんが、残念ながら僕はそれほど意味を見出せなかったので、やっぱりお姉さんの物語にしたほうがよかったかと思います。





NO.59 プルシャの後裔
 うーん、これはある意味、ロリコンにはうらや……いえ、なんでもありません。まぁ、それは置いといて、どうなんでしょう? 中盤で嫁がせてからもお金は、その女性の家族が出すとありますがそこがちょっと引っかかったというか。まぁ、女性がここまで忌み嫌われているのなら仕方ないのかもしれませんが、そこがちと強引な気がしました。もしかしたら読み飛ばしたか理解していないだけかもしれませんが、そこだけ設定に沿うように強引に入れたように見えてしまいました。でも女性が忌み嫌われている世界の割りには、後半で出てきた農夫の妻は普通に生活していたようでしたし……うーん、世界がちょっとズレただけで人間は、ここまでひどいことをしているように写るのかというのは伝わってきてゾクっときたのですが、ちょっと煮詰め方が足りない印象を受けました。



No.60 黒猫侍・片牙小太郎
 粋だなぁ。まるで時代小説を読んでいるような展開、しかもそれが猫。非常に面白かったです。お話の構成的には恩になった人が捕まって、それを皆で助けようとして主人公のピンチには颯爽とライバルが現れるという王道もいいところの展開でしたが、いやぁ、それでもここまでの精度で突っ切られると、さすが王道といいたくなるほど面白かったです。全てが高水準で作られた作品だったと思います。ただだからこそ、とても気になった点が、台詞回しでした。偶に粋な台詞の間に、ふっと普通の……似合ってない台詞があったりして、冷静な目に戻ってしまうところが何度かあったので、そこさえなかったら諸手を上げて賞賛できたのになぁっと思いました。けど、そこら辺を差し引いても最後まで楽しませていただきました。




NO.61 缶コーヒー
 悪くはないと思います。うーん、この作品、掲示板で話題になっていて「青春の終わりの作品」みたいな書き込みがあったのでNO53でも言いましたが、そういうの好きな僕は楽しみにしていたのですが、その、非常に普通でした。普通に面白いではなく、普通。ただ昔の卒業生が、昔好きだった人と学園祭を回るというお話で、情緒感はあったと思うのですけど、それだけに収まっていたのが痛かったかなぁ。うーん、理由を考えると青春の終わりにしては、ただ流れに身を任せているだけで、最後のシーンにしても何かに決別や決着をつけた訳でもなく、終わってしまったためではないでしょうか? まぁ、現実ではそんな簡単に決別とか出来るかよっと言われれば、まったくその通りで、そう思うとリアリティはあったのかもしれませんが。けど個人的には、そのリアリティよりは作品に対する面白味のほうに目を向けてほしかったなぁと思いました。



NO.62 5人以内のごろつき
 シュール過ぎて、意味がわかりませんでした。5人以内とありますが、それに何が意味があったのかといわれるとないような気がしてなりませんでしたし、それに最後の締めが一層、その訳の分からなさを助長しているように見えました。



NO.63 貴方に勝ちは似合わない
 えーと、ハチクロ
 なんかKNONこんぺ(本番)というこんぺで同じく、ハチクロをネタとして使った僕としては、少しばかりシンパシーを感じずにはいられませんでした。まぁ、そんなことはどうでもいいことは置いといて、なんか文章がフラフラしていてイメージが定まりませんでした。というか、これ語り部は女性ですか? なんか終始、それすら定まらず読み進めるのに苦労したのですが……同性愛云々ってあるので女性かなって思います。いえ、男性という可能性もあるのですが、それだとなんか昔の彼女の言葉とか、あまりにも意味がないように思えるので。で、その文章のフラフラ感が、なんか主観にまで影響を及ぼしてフラフラしているような気もしました。うん、その多分、僕が読み解けてないだけかと思いますが2度読んでも、色々とよくわかりませんでした。ラストはよかったと思うんですけどね。ただそこまでのアプローチが行ったり来たり、しているように見えてしまって、うーん、すみません。やっぱりよくわかりませんでした。



No.64 花盤
 えっちなのは良い事だと思います(マテ
 まぁ、冗談は置いといて、中々よかったです。僕は基本、百合はこう友情以上肉体関係未満、レズは恋以上肉体関係以上みたいな。簡単に言うとそんな風に思っていたのですが、いやぁ、これはいい百合だなぁ。いや僕の中の基準だと、レズの領域に踏む込んでいるような気もしますが、えーと、こういうのはお耽美って言うんですかね? よくは分かりませんが、蛹とか花とかの比喩は、一種の厳かな美しささえあるように感じました。色々といいたいことはあるのですが、独特な雰囲気がよく出ていたと思います。



NO.65 ハイブリッドアンビエント
 これは美しいなぁ。文章、構成、キャラ、設定、それらが織り成す綺麗さが個人的に、とても好きです。ただ最初読んだ時、音が聞こえすぎるという設定が分かり辛くて、物語に入り込めませんでした。綺麗だとも思いますし、上手いとも思うのですが……ちょっと題材が難かったかと思います。もっと分かり易くそこら辺を最初から明示してくれれば、文句なしだったんだけどなっと。ただ2度読みしてみると最初から、ぐいぐい物語りに引き込む整合性やパワーがあり、とても綺麗な物語を堪能できましたので、思わず加点してしまいました。




NO.66 サルベージ
 ちょっと煮詰め具合が足りなかった印象を受けました。今のままでもよく出来ているほうではあると思うのですが、このお話の魅力の核を書ききれてないように思います。ダムの下に沈んでしまった故郷に赴いて、そこで昔の自分に合う。そこのタネ明かしとかはいいと思うのですが、折角のその故郷での思い出を、軽く流してしまっているので、タネ明かしをされてもそれほど効果的には見えませんでした。あそこを軽く流すのではなく、語り部に回想させながら歩かせるだけでも随分違ってくるかと思います。もう少し、ラストを効果的に見せるために押し出す所を考えて見るべきだったかと。これは、ちょっと構成を変えるだけで凄く良くなると思いますので。




NO.67 純
 もう言うのも嫌になってきましたが、ちゃんとこのお話での結末を書いて下さい。ぶっちゃけ女装した男の子に興味はないので、これだけ見せられてもなんとも困ります。それと、そのこれは個人的になのですが、なんか主人公の言ってることが自己中というか、ちょっと考え方が理解できませんでした。いや、もしかしたら好きな女性が実は男だったとわかったら、こうなるのかもしれませんが、それでも、うーん。そこら辺はラストで、何か決着が付くのかなって思ったのですが、結局そんなことはなく、読後とてもモヤモヤした気持ちになりました。




NO.68 七夕
 うーん、これは姉が記憶喪失。しかも何時間ごとに記憶が消えていくという設定なのかな? んで、最後は弟と二人でしていた落書きに、誰かが書いて、その誰かに騙されて姉は殺されたと取ったのですが、うーん。せめて文頭は空けましょうよ。記憶喪失物、とりわけ記憶を保っていられないという設定は、ただでさえ分かり辛さが付いて周ると僕なんかは思うわけですが、加えて文章が積み積みでは、余計分かりづらくなってしまっているような印象があります。僕、文章が積み積みなのは雰囲気に埋没できるので好きなんですけど、このお話に限っては逆に妨げになっているようにしか感じられませんでした。結構、お話として見た時には、面白かったのですがとにかく疲れたっという、マイナスな印象が先に立ってしまいました。




No.69 神の子と魔女の子
 ラストが訳がわかりませんでした。それだけなのならいいのですが、その前半〜中盤にかけてのギャグだと思われるの物が、まったく面白くなく終始冷めた目で見てしまいました。というか銃で撃たれても死なない魔術師なんか知らない僕としては、説明を省略されると何が何だかわかりませんし、そうなってくると中学生が考えたようなお話にしか見えませんでした。多分、作者さんは世界観の設定よりもギャグ方面のほうを取ったのだと思いますが、それにしても容量足りなくなって省略っていうのは、ギャグが滑っていると感じている僕としては、その辛辣なこといいますが、不愉快でした。



NO.70 ばべるの図書館だより
 バベルの図書館の会話部分は、正直知らなかった僕としては興味深くは読めたのですが、これがエッセイかなにかならこれでもよかったのかもしれませんが、物語となった時にはどうにも対談形式でお茶を濁しているようにしか思えませんでした。使いたいネタがあることはいいと思いますが、それはお話の中に組み込んで使うべきではないでしょうか? 終盤付近のバザーの本のところは、寂しさというか静謐感が凄く良く出ていたので、作者さんにそれが出来ないとはどうしても思えませんし、そうなってくると楽な手法を使ったのかなとすら思ってしまいます。ちょっとそこが残念でした。



NO.71 幸せの処方箋
 うーん、惜しいなぁ。ネタは凄い面白そうです。ただ、圧倒的に煮詰め方が足りない気がします。コペンハーゲン解釈とかも魅力的に使えているほうだとは思うのですが、どうにもそっからガシガシ急展開で進んでいって、置いてけぼりをくらった感が否めませんでした。



NO.72 雨の日の忘れ物
 短すぎます。伝えたいことはわかるのですが、それだけです。もっと装飾とかに気を使ったほうがいいかと思います。いえ、別に長いのがいいとはいいませんが、ただこの短さで勝負するなら、もっと文章の精度に気を配るべきではないでしょうか。なんか今のままだと、普通に書いて終わらせた印象があります。伝えたいことを過不足なく書いて尚且つそれを人の心に響かせるには、長いよりも短いほうが難しいと僕は思うのと、単純に文章自体は結構好みの部類に入るので、このお話を物語に昇華させてほしいと思いますが。



NO.73 あかんぱにい
 キツイことを言いますが、その想像しようと思えるほどには、魅力が足らないように感じます。こういうチャレンジは嫌いではないのですが、ちょっと方向性が定まら過ぎているような気がします。とりあえず僕は、四つんばいのダッチワイフを持っていった男が店員に注意されて、逆ギレととりましたが、いや、僕の脳が終わっているのはその通りだと思います。



NO.74 ヴァンパイア狩り
 なんか各方の感想を見るに、前半〜中盤にかけてがグダグダすぎるとありますが普通に読めました。まぁ、無駄な描写が延々と続いてるとは思うので、もっと物語に必要な描写に絞るべきだとは思います。それとラスト。正直、一瞬「お!?」と思いましたが、よく考えてみるとちょっと投げ出しすぎです。人間がヴァンパイヤと呼ばれるというネタはいいと思いますが、そうなる説明がまったくされてないのは問題じゃないでしょうか? 普通、人間は胸を打ちぬかれたら死にますし、そもそもじゃぁヴァンパイアハンター語り部は誰ですかっという疑問も残ります。作品を面白くしようとする気概は、たしかに伝わってきましたが、そこに至るまでの説明がまったくないのでは、どんなにいいネタも効果を発揮しないかと。





NO.75 ムーンサルト・ブルース
 熱いっ。子供の頃は大好きで、プロレスとか友達の家で見ていたけど、今はまったく見ないにわかファン丸出しの僕としては専門用語とかわからない部分があったのですが、それでも楽しませていただきました。最初から最後に至るまで、熱い展開でこれこそ、プロレスっと思わせて頂きました。具体的にはプロレスが見たくなって久々に見るくらい、見事でしたw




 というわけで、今日はここまで。出来ることなら明日でラストにしたいところです。