おまんらオリ4感想3回目ぜよっ!

 自分でつけておいてなんですが、見出し文のセンスの無さに涙が出そうです。というか、ちょっとこれは無理やり過ぎる気も……まぁ、そんなことには全力で目を瞑って行きたいと思いますっ! だって僕、美魚とか好きだからっ! まぁ、そんな感じでグダグダ臭が漂っているけど、違うんだ。風邪を引いてしんどいだという切り替えしで凌いで行きたいと思いますっ!

 というわけで、NO41〜NO50まで行ってみようー。






NO.41 蜃気楼
 うーん、これは多分、横山さんは助手の人の血とか肉を食って生き延びたということだと取りましたが……んでそれをライターの方がどう書けばいいのか悩むって話だと思うのですが、正直感想に困ります。なんか物凄い印象が薄いというか。その原因は、なんかタイトルにもなっている蜃気楼があんまり関係ないような気がしてならないのですよ。ぶっちゃけこれなら、助手が見つからないまま進んで、蜃気楼で見つかるとかして物語に絡めたほうがよかったんじゃないかと思えました。それで横山さんの口に血がついてたとかなら、助手の腕を食べたという見解にいく道しるべにするとか。なんでしょう? なんか明示しなくてもいい部分を明示してしまったせいで物語に広がりがなく、読んで少ししたら内容を忘れているというか。辛辣な意見になるのですが、面白味がないように僕は感じてしまいました。


NO42 SARUSAWA CHAINSAW
 これはイジメを受けてる女の子が溺れながら、なんか夢か何かで溺れている他の女性を見る話だと受け取ったのですが、そのなんていうか途中で自分から石を服の中に詰めていたにもかかわらず、その夢を見ただけで何故行き成り苛めていた子を殺そうとしたのかがよくわかりませんでした。もっと言えばキツイ言葉になりますが、その夢を見る意味さえわからなかったです。でもこれは雰囲気重視というか、込められたものを読み解くお話だと思うので、僕がわからないだけでそれでもいいのかもしれませんが……それでも中盤は差別化を分かって、一体どんな落し所に来るのかとワクワクした面もあったのですが、結局苛めていた女の子を殺して終わりという、ちょっとキツイ言い方になってしまうのですが在り来たりなところに落ち着いたなぁと印象を持ちました。



NO,43 そしてお大事に,と殻人は言った
 なんかマトリックスっぽいなぁって思いました。悪くはないと思うのですが、専門用語も出てきてちょっとイメージし辛かったりしたのも、この容量では仕方ないとも思いますが、というよりこんなに色々と設定がいるんだろうかなっていう気もします。雰囲気作りにはとてもいいと思うのですが、ちょっと風呂敷広げすぎてラストのネタも効果的に働いてないような気がしました。でも、もっとよく煮詰めて魅せ方とかを変えるだけで、もっと面白くなるようには感じました。



NO.44 蟲毒
 うーん、殺人鬼同士の戦い。面白くないことはないのですが、ゲームが元の殺人鬼がいるってのはある種、皮肉が聞いているのかもしれません。ただ、ちと盛り上がりに欠ける気もします。なんていうか別に、熱くバトル描写を書けというのではなく、底冷えするようなキレのよい文を意識してほしかったかな。後、ラストで勝った殺人鬼がレベルアップという単語に拘らなくなるのは、どうかなって思います。正直、そこが狂気の発端なのに、何故そんな簡単に気にならなくなるのか。正直、そこは明示しなくてよかったんじゃないかなっと思います。そこがあるためもあるのですが、なんかラストが唐突に感じました。もっとラスト狂気を押し出す形で書いたほうが、よかったのではないでしょうか?



NO.45 八月水晶
 うーん、なんかラストが納得いきませんでした。水晶を少年達が掘り出すというお話はとても魅力的だとおもうのですが、中盤で八月水晶を皆に分けるところで、「ああ、こっから何かが始まるんだな」とドキドキしたのですが、結局何にもなくそのまま終わってしまって非常に肩透かしというか、不満が残りました。雰囲気はとても良いと思ので、ストーリーのほうでも何かしらの展開を出して決着させてほしかったです。



NO.46 青空
 ストレートなお話を清涼感溢れる文体で書かれており、なによりミスリードを用意することによって面白味も出しているのは、とてもいいなぁっと思いました。ちょっと伏線とかはギリギリというか荒さが目立つのですが、お話を面白くしよう。ストーリーで見せようという意気込みが伝わってくる内容で、とてもよかったです。惜しむらくは綺麗過ぎて、眩しいところかな。あー、これを諸手を上げて面白いといえない僕は、いい感じに汚れたんだなぁっと思わせられましたw



NO.47 光学概論
 うわぁ、これはいい。これも雰囲気重視ではあるのですが、その雰囲気の中できっちりとお話の魅力、テーマなんかを伝わってくるのは見事です。ラストの断絶云々も凄いよかったですし。うーん、粗もないことはないのですが、なんかこれもNO24のように粗とかあってもそれを感じさせない魅力で溢れていました。



NO.48 佐竹、飛べ!!
 これは正直、オリ4の作品郡の中でぶっちぎりで好みです。まさか16kbという短いお話の中で、こんなに生き生きとこんなに魅力的に書けて尚且つ、それがストーリーの強みになっているのは凄すぎます。こういう青春物は大好きなのです。加えて個人的に、鳥人間コンテストが大好きで昔、テレビに齧りついて見ていた身としては海スレスレに、飛んでいるところはもう熱すぎです。作者さん、わかってる!
 キャラ、構成、ネタ、どれをとっても過不足なく出来ていたと思います。いや、もう単純に面白かった。




NO.49 ゆりかごの歌
 あー、その……とても面白そうでした。
 正直、ママがハッセルを抱きしめるところの意味がわかりませんでした。もっと言うとハッセルを登場させる意味が、まったくないように感じました。なんか前半までは童話なんかのような柔らかい雰囲気を丁寧に丁寧に作ってきた印象があって、とても好印象でワクワクしながら読んでいたのですがハッセルが出てきたところで、それまで漂っていた雰囲気、そして課長の言葉の伏線などを全部ぶん投げて終わらせたような印象を受けました。はっきり言わせて貰いますと、あそこから僕は急激に面白くなくなったように感じます。多分、ママの自我の芽生えをあらわすためにハッセルを出したのかもしれませんが、ハッセルと自爆する以外の方向に──前半で出来た雰囲気を重視する形で作ってほしかったです。落ち所は、あれでいいと思いますが折角のそれもまったく効果的に働いていないといわざるをえません。



NO.50 少女暗殺者とオルセイユの悪夢
 ああ、これは設定いいなぁ……長編なら。もうなんか作者さん、これは明らかに長編用を想定して書かれたとしか思えませんでした。下手でもないし、面白かったとも思うのですが、ではこの物語の魅力を過不足なくあらわせているのかと言われれば、まったくそんなことはないと思います。例えばミスリード部分なんかは、正直とても分かり難くて効果的に働いていなかったように思います。また生き返った少女が誰なのか? そこも凄く気になりました。もしこのネタで勝負するのなら、もっと削るところは削って短編用に仕上げるべきだったかと思います。今のままでも出来ていないとはいいませんが、ちょっとまだ削れる部分が見受けられるので、そこを削って物語りに短編なりの厚みを持たせて欲しかったです。今のままだと、どうしても駆け足の印象が拭えませんでしたので、そこが凄く残念でした。




 ということで今日はここまでっ。というか、もう全感想書くの、やめていいですか!?
 辛かった。思ったより辛かったんだOTL