挫けそうでも、やる気を出せばそれはとってもプライスレスてな感じでオリ4全感想2回目

 というわけで、2回目にして全感想を載せようとした自分に頭を抱えている僕ですが、逆に考えるんだ。ブログに乗せるネタが一杯あると考えるんだっという精神で乗り切って生きたいと思いますっ! よぅしっ!

 てなわけでこの前の続きNo26〜No40までいってみようっ!




NO.26 賢人の恋
 嘘偽りなく、紹介文そのまんなの内容でした。サヴァン症候群と聞くと真っ先に戯言シリーズの玖渚友を思い出すわけ僕ですが、キャラとか生き生きとしていてよかったとは思います。
 ただ、これも何か漫画かなんかの一つのエピソードを切り抜いたようにしか見えませんでした。こういうイチャイチャしたほのぼののやり取りは嫌いではありませんが、一つのエピソードだけ見せられてもひどく不満が残ります。この手のお話……例を挙げるならエロゲとか恋愛漫画だと思うのですが、それらはこういう一つ一つのエピソードの積み重ねがあり、そこで魅力を伝えながらエンドを向かっていくのだと考えます。連載物だとしたら是非読みたいとは思いますが16kbで続きを想定していないこの企画では、普通に書いただけではキャラの魅力が伝わらないかと思います。前述しましたが、こういう何話かのエピソードのみで見せるなら、このお話でないといけない理由、または構成なんかを考えて、きっちりとこのお話単体で締めくくるべきだと思いました。




NO.27 太陽と空の間にある橙
 うーん、悪くはないと思います。僕の成長期としてはよく出来ているんじゃないでしょうか? ただ結局女の子は何者だったかのか? 何しに現れたのか? そこら辺がまったく説明されないまま唐突に女の子が消えるので片手落ちの印象を受けました。もしかしたら夕日の精か何かなのかで、僕の元へ来たのかなって推測は一応立てましたが、明らかに繋がりが弱いと思います。おそろく夕日というファクターも話の核なのかもしれませんが、それほど生きているとは言いづらく、なんかどっちつかずになってしまっているような気がします。夕日というファクターを切るか。女の子のお話にするのか、もっとどちらかに絞って構成を吟味したほうがよかったのではないかなと思います。




NO.28 腐臭
 なんか文章が携帯小説っぽいなぁと読んでて思いました。そのせいでは決してないとは思うのですが、なんか終始置いてけぼり感を感じました。なんか序盤で友達と電話で会話しているところが、ちょっと感情オーバーじゃないかと思います。別に父親がイタイアイドルのおっかけやってるからってなんで泣くのかわかりませんでした。それに友達の反応も明らかにおかしいと思います。なんで泣き始めて「あたしは味方だから」みたいなことを言う必要があるのか、なんかまるで二人とも父親が犯人だと決め付けているかのように話が進んでいくのが、読者としてはそう決め付ける理由がわからなく戸惑いました。ラストに至るまで時系列が分かりづらいのも合わせて終始戸惑いが突いて回りました。その理由を考えるとリアリティみたいなものが足りなかったんじゃないかなっと考えます。これはおそらくサイコホラーだと思うのですが、そういうジャンルにはリアリティが不可欠かと思います。別に描写を濃くしろっというわけではなく、もっとキレのある文章で恐怖を読者に想起させるよう心がければ面白くなったんじゃないかなっと思います。




NO.29 衛星軌道上のありす
 うーむ、惜しいかな。傷心旅行に宇宙を出したり、それにありすという小鬼がついていたり、とても魅力的でわくわくしながら読んでいました。ラストの目的地は家っていうネタもよく考えられていると思いましたし……ただ、うーん、多分好みだとは思うのですが柊との話をばっさりと切り、全編小鬼のありすとの旅の話に割いて不思議な話にしたほうがよかったかなっと思います。雰囲気はとてもよく、キャラやネタも魅力的でした。



NO.30 はたらくぼくら
 うーん……うーん、ごめんなさい。どんなお話だかわかりませんでした。なんか作者さんが意図したのか、徹頭徹尾、情景やキャラ性が分かりづらかったです。その最たるのがふうこで、幼女かと思えば女子高生のような描写があったりなんか判然としませんでした。一応、2回読んだのですが、それでも訳がわからず3回目読もうとしたのですが、気力が続きありませんでした。申し訳ありません。
 うーん、結局僕はこの作品に選ばれなかったのだなっと思いました。



NO.31 不確定性の彼女 
 謙吾という名前を見て、剣道青年のイメージが頭の中から離れず苦労しました(ぇ
 それはさて置き、キャラは魅力的だと思います。というかなんだろう? この頃は女っぽい男がブームなんでしょうか? なんか今回、結構多かったような気がしますが。
 まぁ、それはそれとして魅力的な不確定性というネタがありながら、結局キャラ小説になっていたのが残念でした。作者さんがこのお話でやりたかったのは、どちらなのでしょうか? 美貴の異常な出来事によるお話なのか? それとも謙吾と美貴の恋愛なのか? もし恋愛をしたかったのであれば不確定性というネタはいらないと思います。はっきり言ってしまうとまったく機能していないので邪魔です。面白くしようという気概は伝わってくるのですが、読者がどこを読みたいのか、もっとよく考えて下さい。少なくとも僕は、不確定性に纏わるお話にワクワクしたので、そこを「問題はあっさり解決した」といわれても非常に肩透かしをくらったようにしか思えませんでした。



NO.32 消滅した地球 〜alien cross road
 とても魅力的な物語だと思います。雰囲気も独特なものが漂っていますし、前半は。正直、これは明らかに出すフィールドを間違えていると思います。16kbでは短すぎるというか、これは長編用のネタだと思います。それをよく纏めているとは思いますが、薄くペタペタ張っているだけなので一つ一つのエピソードの繋がりが弱く、消滅した地球を取り巻く肝心の人々の思いの魅力が半減していますし、繋がりも希薄なのでただ名前が出ただけとしか感じませんでした。このネタでどうしても勝負するなら、冒頭の老婆と少年のお話にあるシロッコの昔話を広げて書いたほうが、よかったのではないかなと思いました。




NO.33 車輪つきベビーパウダー
 不思議な雰囲気、電波系の妹。それらはよく出来ていたと思うので、ちょい残念かなと思ってしまいました。うーんオチがちと弱いかなと。どうせならクララノさんとかをもっと話の軸に据えて、ストーリーを展開させていくと面白くなったような気がします。まぁ、それだと多分作者さんの伝えたいことと違ってきてしまうので、どうなのかなとは思うのですが。うーん、やっぱりもっとはっとさせてくれるところが欲しかったです。ちょっと起伏がなくネタはいいと思うのですが、印象に残り辛いところがあったので。



NO.34 Waltz #2
 ダメ人間が失ってしまった色々なもの夢想するお話でしょうか? うーん共感できなくはないのですが、ちょっとダメさ加減を延々と書いているだけなので、うーん、感想に困るなぁ。
 ただまるで映画のような情景がイメージできる、雰囲気はよかったです。いっそ美しいといってしまってもいいかもしれません。でも、なんていうか嫌いではないのですが、やっぱり雰囲気勝負みたいなところがあるので、それだけだとキツイ感じも受けました。もっとストーリーのほうに傾倒してほしかったかなと思いました。



NO.35 サプリメント
 読み終えた直後、ラストの意味がわからず首を捻ったのですが、これはつまりサプリメント好きの妻が、あの薬を開発したってことでいいのですかね。んで、未来から男がそれを持ってきたと。
 それはわかったのですが、辛辣な言い方になってしまいますが男が感情的になるところで萎えました。折角、笑うセールスマンみたいな薄ら怖さが漂っていたのに、それをぶち壊した気がして。あそこはあくまで感情的にならず淡々と話したほうが、よかったのではないでしょうか? 後、結局、この男は誰だったのでしょうか? 夫妻と何か関連性がある人物なのか? そうでないのか? そこら辺をギミックとして使ったなら、面白くなったんじゃないかなっという気がしました。



NO.36 もし人生が一篇の掌編だったら
 えーと、そののっけから辛辣な言葉になってしまうのですが、もっと文章の精度とかキレとかに気を配るべきではないでしょうか? 文章を縦にしていますが、やってることは至極普通の小説にもありそうな話でありません。アイデアはいいのかもしれませんが、こうするなら文章……それこそ一文字一文字、テンポや洗練さに気を配るべきだと愚考します。文章は至極普通でただ書き方を変えただけというのは、失礼ですが安易だと言わざるを得ません。



NO.37 二兎を追うものは一兎を逃す?
 正直、こういうのが一番楽しめるのは二次創作の場だと思われます。キャラの魅力がオリジナル(ゲームや漫画など)で出来上がっていますから。そのオリジナルにおいての積み重ねがあってこそ、こういうエピソードは光るので、ここだけ見せられても楽しみが激減してしまいます。加えて、こういうネタは二次という場所では一杯あるので、どうしても面白味に欠けてしまいます。キャラは魅力的だと思うので、もっとこのキャラを16kbというフィールドで生かせるお話を考えるか、もしくはストーリーで魅せたほうがいいと思います。



NO.38 まんぷくアリの行進
 ラストが非常に納得いかないw
 いや、なんかもっとこうきっちり締めていただきたかったなと。まぁ、でもこれ何か寓意が込められてそうなので、これでいいのかもしれないとこの頃思ってきました。うーん、ただそれがわかっていても構成は結構面白そうだっただけに、惜しいと思ってしまうのです。



NO.39 メガネとピエロのための漸進的狂想曲
 
 テンポが凄くいいですね。紹介文のポップに嘘偽りないと思います。でも、やっぱり物足りないというか、キャラの魅力最大限伝えられているとは言いづらいかなっと思います。後、どうしてもこういう話は、予定調和で行われている気がして展開が読めてしまうので、辛辣な言い方になってしまうのですが、ちょっと見飽きた感が突いて回りました。最後もやっぱりテンプレート過ぎますし……いっそマガジンで連載しているヤンキー君とメガネちゃんぐらいぶっ飛んだ内容だったら面白かったのですが。
 マジック云々の流れは面白かったので、もうちょっとそこで他の作品と差別化を測ってもらえれば、思わず加点したなと思える内容だったので、ちょっと残念でした。




NO。40 ボクの日常、そして七夕とヴォーグ・モント・メンソール1
 うわぁ、どうしよう。これちょっと文章に漂う雰囲気が好きすぎるのですが。なんか商店街にあるきやすさみたいなものが現せていてそこはよかったと思います。ただ肝心のあの人というギミックが、あんまり効果的に働いていないのと、七夕がなんかあってもなくても良さそうなのが残念でした。今のままだとあの人ってところでミスリードのようなそうでないような微妙な感じを受けましたので。雰囲気や語り部のキャラ性などはいいと思うので、もっとストーリー的なところではっとさせてくれるところがほしかったです。




 と、今日はここまでです。本当は50まで書こうと思いましたが、なんか風邪引いたのか鼻水ズルズルで頭がボーっとしてちゃんとした感想が書けそうな気がしませんOTL