いざいざいざっ! オリ4全感想っ!!

 というわけで何の音沙汰もしていませんでしたがオリ4、なんとか一作投稿することが出来ましたです。
 そして、これまた何の音沙汰もなく(といっても僕のメッセアド知っている人はお気づきでしょうが)全作品読み終わったので全作品感想、いってみたいと思いますです。ダー、ダー!! \(>ω<)
 なんか今日は、やけにハイテンションな気がするなっと思った人。その通り僕は今ハイテンションです。うん、ぶっちゃけ99作品に全部、感想とかテンション上げていかないと途中で挫けそうだから!! というか既に書き始めたこと後悔し始めていますしね!(早っ
 まぁ、そんな感じで今回は、NO.1〜NO.25まで、行って見ようと思いますっ!
 

 あ、ちなみにこんぺの感想では、いつもドS化する僕ですが、何故か今回は鬼畜モードに入ってるっぽいので結構、辛辣な感想も飛び出すかもしれませんが、その御容赦下さいませ。うん、別に皆が、嫌いなわけじゃないんだOTL

 あ、後ネタバレ全開なので、ご注意をっ!

 あ、それとどうでもいいのですが、今回妹物が多かったですね〜。まったく皆さん、わかってませんね。
 
 時代は、姪ですよ?(マテ





NO.1 スーパーラブストーリー
 
 文章は凄く、お上手だと思います。この作品のように少ない容量でお話を展開させる場合、文章をかなり研ぎ澄ませないといけないと僕は思うのですが、そういう印象は受けました。ただオチが、凄い弱いです。個人的にですが、文章は研ぎ澄まされていて凄く期待されたのですが、なんか普通に終わってしまってちょっと拍子抜けしました。とは言っても、こういう作品には好き嫌いというか共感とか、そういうものが結構重要になってくると思うのですが。
 なので僕個人としては、オチが弱い。んでなんか文章の精度のみに助けられているなぁっという印象を受けました。雰囲気も出ていたので、もうちょっとオチの見せ方に拘ってほしかったかな。




NO.2 寒太郎

 おー、ナイスほのぼのです。全体的に童話というか、御伽噺のようなふんわり感の漂う作風。こういうのは大好きです。最初、紹介文を見てこの頃のツンデレブームに微妙に辟易していたので「はいはい、つんでれつんでれ」と思ったのですが、はい、謝らせてください。ごめんなさい。ツンデレごっこというネタの使い方、見事でした。
 ただ、うーん、これは好みもあるのでしょうがラストは「大好きなんだからね」を言ったところで締めたほうがよかったかなっと思います。ちょい冗長に感じてしまったので。



NO.3 GONSHAN

 悪くはないと思います。ただこういうネタも、もうかなりの数が出ているので目新しさはないかなっと。北原白秋って人の詩を僕が知らないためかもしれませんが。ただそれでも圧倒的にキャラの掘り下げ方が足りないかと思います。別にダラダラと心情描写を書くのがいいとは言いませんが、もうちょっと使用人の心情とお嬢様の心情を表してもよかったかなっと。今のままでも、想像することは難しくはないのですが、それは先に出たこういう話でテンプレートが出来ているからです。それだと正直、言葉は悪いですがテンプレートのキャラを使いまわしただけという印象すら持ってしまいます。辛辣な言い方になってしまうのですが、終始予定調和の中で行われていて面白味がないです。
 キャラはとっても魅力的だと思うので、心情表現や構成で差別化を図って欲しかったかなと思いました。



NO.4 君は無口で、残酷

 辛辣な言い方になりますが、もっと文章の精度を上げて下さい。文章は綺麗だとは思いますが、文章からイメージが沸き上がってこず、上滑りしているような印象を受けました。こういう伝えたいことをストレートに書かず、ボヤかして作品の雰囲気などで伝えるという手法──ちょっと違うかもしれませんがポエムにも似た手法は嫌いではないのですが、もっと一文一文に気を使って書いてほしかったです。
 
 

NO.5 ウミに漂う

 お前何様だよっと思われそうですが、はっきり言わせて頂きます。ラストの終わり方が非常に肩透かしでした。この終わり方では何が伝えたかったのわかりません。作者さんが伝えたかったのは、クラゲという隠語のイジメについてですか? それとも語り部が僕から俺に変えた要因をツナが、なんでもないことのように言うところですか?これは多分、繋がっているのだろうと思いますが、容量がパツパツで肝心の繋がりが薄いように感じました。
 僕もいつも容量パツパツになるので人のことはいえないのですが、16kbでやれることって思いの外少ないので、どちらかに絞って書いたほうがいいと思います。正直、今の終わり方だとラストで投げっぱなしジャーマンをしたような印象しか受けませんでした。
 文章、キャラ、構成、ラストに至るまでの全てが、とても魅力的だったため残念でした。



NO。6 下手れ

 中盤まではヘタレ感が凄く出てていいなぁっと思いました。ただなんか最後が凄くとってつけたような気がしてしまいました。こういうヘタレ系の話ってNHKにようこそっとか直に思い浮かぶのですが、そのキャラの再生だったり、または後悔したままで何年も引きずるといかいうエピソードと対で、光と個人的には思っているので、そのなんかゲームとか小説とかの一つのエピソードを取って、それにラストを付け足したような気がしてなりませんでした。なんていうか、そうキャラの心情描写が不足しているというか、もっとじっくり見せるフィールドのほうが良作になったんじゃないかと思います。



NO.7 ある兄妹のある日常
 テンポは凄く良いです。ストレスなくスラスラ読めるってのはいいことだと思います。
 ただ今は、姪ブームです!(マテ 
 それは冗談ですが、妹物でキャラも魅力的だとは思うのですが、既に出来上がったテンプレートの上を行くことはなかったなっと。まぁ、これは個人的な感想なのですが、正直、テンプレの妹物は飽きました。台詞のテンポとかは凄いよかったと思うんですけどね。
 後、ストーリー的なことで一つ。テンポはいいと思いますが、これ漫画の第一話のように僕は感じました。16kbで続きを想定していないこういう企画に、第一話のような作品を投入するっていうのは減点に繋がるかなっと思います。別に第一話のような構成が、絶対に悪いとは言いませんが、それならそうする理由とかそれでも魅力的に見せる構成とか、そこら辺をじっくり吟味するべきではないでしょうか?



NO.8 いつの日か栄光に満ちた自伝を書くための不快な備忘録

 最初、まったく世界観の説明がないので戸惑いました。で、中盤以降もその戸惑いはついてまわりました。なんか説明がまったくないのにガシガシ話が進んでいって、終始困惑していました。ラストのギミックとか世界観は、割かし魅力的だと思うのですが、そんな感じだったので終始ポカーンとしてしまいました。これは技量不足っていうより出すフィールドを間違えたんじゃないかなっと。独特な雰囲気は出ているので、それをじっくり出しながら世界観をじょじょに明かしていく、そういう手法だとよかったんじゃないかなっと思います。



NO.9 茜色の先

 これもNO.8と一緒で出すフィールドが違えば、良作になったんじゃないかなっと思います。纏まっているとは思うのですが、やりたいこともしっかりやれているとも思うのですが……肝心の世界観がペラペラでなんというか物語に厚みが足りません。なのでラストが効果的に働いていないように感じました。



NO.10 魔法使いのいた夏

 なんでだろう? 描写、キャラ、構成、どれをとってもいいと思うのですが、なぜか心に響きませんでした。綺麗すぎるところはありますが、そういうの嫌いじゃないはずなんだけどなぁ。で、考えてみるとちょっと起伏に欠けるのが問題なのかもしれません。緩急が、ちょっとなくて魔法使い、七夕っというのは、効果的に働いてないような気がします。もっと魅せ方に気を配るというか、ここが見せ所だっと思ったら、感情のままに書いてみるとかいのかなっと訳のわかってない僕からの訳の分からないアドバイスでした。



NO.11 準備
 
 何かの作品のエピローグとしてはいいんじゃないでしょうか? 文章も上手いですし、情景もイメージできますし。ただここだけ抜き取られても、この語り部のそこに至るまでの過程とかまったくわからないので、その……困ります。



NO.12 人間の目にまだ見えない

 えーと、ラストのAIに魂がある云々とか人口知能云々の話になるのか、ちょっとよくわかりませんでした。というよりキツイ言い方しますと山口さんがいる意味すらわかりませんでした。このお話の核は、山口さんの魂云々についてなのか。または情報は機密事項に巻き込まれた二人のお話なのか、どうにも焦点がボヤけているような気がします。お話を見る限り、どちらも繋がっているとは思うのですが、その繋がりが弱すぎて双方の味というか良さを潰しているような気さえします。もっとどちらかに絞って書くか明確にしたほうがよかったような気がします。個人的には山口さんの設定、医療実習用ロボというのが面白かったので、そっちを核に据えてほしい気もします。



NO.13 立入諌止地点
 
 うーん、悪くはないと思うのですが……なんかラストが少し性急というかテーマ的にわからなくはないのですが、最後の語り部の心情がやや唐突かなという気がしました。多分、それはミスリード的なものを狙ったからだと思うのですが、ちょっとキツイ言い方になりますが、ミスリードがそれほど機能しているわけではないのでばっさり切って、ラストの語り部のみの視点にしたほうがよかったかなと思いました。





NO,14 猫と祭りと夏の続き

 なんか掲示板で銀河鉄道っぽいという書き込みがあったと思うのですが……たしかにそうだなと思いました。
 綺麗で独特な語りで書かれた文章、とてもよい雰囲気が出ていたと思います。ただ、うーん……面白いとは思うのですが、こうくるものがありませんでした。理由は、ラスト付近のシーンがガンガン変わるところで、今まで漂っていた夏、祭り、夜、そんなものを表していた雰囲気から一気に急加速したためかなっと思います。別にそれ自体は悪いことじゃないというか、いいことだと思います。収束に向かっていく。そういう意味での疾走感は出ていたと思います。でも、なんかそこだけラストで浮いている印象を受ける、ちぐはぐさを感じてしまったような気がします。もう少し、読者の読むリズムや感じる雰囲気を念頭に入れて構成すれば満点作品になったかなっと思います。いや、まぁ、読者のリズムとかまったくわかってない僕がいうのもなんですが。



NO.15 嫁嫁パニック

 えー、僕は今回、実をいうとギャグ物には厳しい目で挑むつもりでした。何故だかはわかりません。なんとなくそう思っていただけなのです。で、この作品は……ぶっちゃけ吹きまくったので、僕の負けです。もう構成とか話とか、凄く良く出てると思います。文句なしです。作者さん、ぐっじょぶっ!



NO.16 手のひらの宇宙船

 あー、これは好きだなぁ。なんていうかラストが秀逸です。多分、これラストに登場する幼馴染は、宇宙船が見せた幻だと思います。漸く失ったからこそ大切なものなんだって気づけたのに、幻で幼馴染が出てくるなんてまるで世にも奇妙な世界にありそうなネタだなぁっと思ったりできて、でも(こっからは僕の深読みだとは思いますが)実は幼馴染のいなくなった記憶こそが大切なものを気づかせようと宇宙船が見せた幻で、幼馴染は生きているとかいう風にも取れるような気がして、その明示しなさ加減が見事だなぁっと思いました。
 ただ前半〜中盤にかけての描写の連続はいただけないかなっと。正直、あそこで凄いダレて読むのが嫌になりました。表現は凄く綺麗だと思いますが、あそこにそれほど意味があるようには思えないので、大幅に削ったほうが、もっと面白くなると思います。



NO.17 キラーデイ
 
 うーん、これもなんか何かの第一話のような気がするなっと。ただラストで無理やり締めているだけで。結局、なんで天道は人を殺していたのか? 別にまったく知らないダレかならいいですが、なんでクラスメイトを殺す必要があったのか、何故主人公も殺されそうになったのか、何故担任が殺しにきたのか? そんな背景がまったく見えないし、辛辣な言い方ですが、なんか作者さんが単に銃を持った殺し屋の女子高生を書きたかっただけなんじゃないかと思えてなりませんでした。
 それならそれでいいのですが、もっとストーリーの背景にも気を配ってほしかったです。さすがに何のストーリー性もないのは、ちょっと読者としても困ります。



NO.18 じれ☆んま

 なんというか囚人のジレンマというネタを使いたいがために書いた作品という印象を受けました。行き成り辛辣なこと言いますが、終始説明的な台詞に、頗る萎えました。正直に申し上げるなら、中盤からしんどくなって流し読みました。使いたいネタがあるのは良い事だと思います。僕もカオス理論とか、いつかお話に組み込んで使いたいと思ってますし。ただ、それをダラダラと会話で説明させるんじゃなくて、きちんとお話の中に組み込んでください。台詞に全て頼るのは、ちと安易かと思われます。
 ラストのネタは非常によくて、はっとさせられただけにとても残念でした。



NO.19 猛スピードで触手は

 うん、まぁ、冒頭の「触手を拾った」から始まるのは、ホントアホらしすぎていい感じだったのですが、話が進むにつれてドンドンと失速していくのは、構造上どうかと思います。こういうアホっぽい話は終始、アホっぽさを気にさせない疾走感が命なのに。ぶっちゃけていいますとこの構成だと、触手である必要がまったくないです。はっきり言うなら、滑ってます。
 もっと触手である必要性を押し出すか。疾走感を大切にしてほしかったなと思います。



NO.20 顔

 うーん、惜しい。最後のネタバラしは、ぞくっときました。ただ冒頭が、その魅力を半減させているような気がします。あそこで主人公の体が変質しているという話を出したせいで、中盤〜終盤で築き上げた不可思議な怖さが効果的に働くなってしまっているかと思われます。あそこをなくして、中盤までにあるリアリティを押し出したほうが最後の最後のドンデン返しで、恐怖を引き出せたのになぁっと。うーん、そこだけなかったら、高得点入れたのに。残念です。


NO.21 雪見酒

 これは文体が凄くいいですね。文章だけで、これだけの雰囲気を作れるのは凄いなぁと思います。何気にキャラ造詣も魅力的ですし、やってることはアホっぽいのに主人公の女の人のズレた素直さが堪りません。
 だからこそ、ちと惜しいなぁっと思います。どうにもラスト付近のネタが上手く生きていないような気がします。主に女将さんの件とか。ちょっと女将さんが現れてからの流れ性急過ぎて、イマイチ「してやられた」という風な女の人の考えがわからなかったのが残念でした。これで、もっとキレのあるネタが落とし所にあったら今回、1.2を争う出来だったのになぁ。




NO.22 テレフォンリング -Telephone Ring-

 うーん、正直に申し上げますと凄く感想に困ります。雰囲気は出ていると思いますが、ただ雰囲気だけで勝負するのは、ちょっとキツイかなっと思いました。雰囲気だけで勝負するには、ズバ抜けたセンス(才能とかではなく、個性とか作者さんの色とかです)が必要だと思うのですが、そこまでではなかったなぁっと今回は。断っておきますが作者さんの技量が低いと言っているわけではありません。むしろ雰囲気だけでお話を魅力的に出来る人が特殊なのだと思います。後は、まぁ、文体の好みの問題もありますし。
 ただ、このお話は雰囲気はよく出ていますし、なにかしらストーリー性が絡んでくれば十分、上位に食い込むお話になる可能性があると思います。なので黒電話の音という魅力的なガジェットがあったので、それをもっと物語りに絡めた作りにすれば面白くなったのになっと思います。



NO.23 不謹神話

 これ、実際にあるお話を題材にしているんでしょうか? もしくは作者さんが0から作ったお話なんでしょうか? ちょっとそこら辺はわからないのですが、ラストの締めはさすがにどうかと思いました。「皆様の知ってのとおりでございます」とか言われても知らないわけですから、とても不満が残ったわけですが……ただ紹介文をみるに、これ作者さん狙ったんじゃないかと思えてきました。つまり最初から最後、紹介文に至るまで徹底して不謹慎な内容にしたというか。まぁ、ラストのあれは不謹慎というか不親切の部類に入る気がしますが。
 うーん、そういう意味では評価できるのかなぁっと思わないでもないですが、ただそれに気づいても、まったく笑えないので、単純に好みに合わなかったのかなっと思います。



NO.24 放浪鯨

 これは、もう単純に凄いと思います。童話とか御伽噺のような柔らかい雰囲気。それがとても秀逸です。まったく世界観に対する説明がないのに、その雰囲気だけで納得させてくれる魅力があるので、終始世界観とかを気にせず優しい気持ちで読むことが出来、胸が温かくなりました。



NO.25 A manufacturing onigiri line.

 ……これは今こんぺ最大の問題作のような気がしないでもない。ずっとつらつらと仕事内容を描写していくだけの構成は、ちとどうかと思いますが時事ネタを上手く使ってるなと思います。でも、これを評価するのはなんか僕はやだ。いや、なんか心情的に。果たして、そう思わせるのは作者さん的には、成功なのか失敗なのか?





 というわけで、今回はここまでっ。なんかまだ半分も終わってないと思うと、すっごく挫けそうですが後の作品感想もがんばりたいと思います。そして、なんかフルボッコしまくりでごめんなさいOTL