つかさはいる子だよ?

 そして、また気が付けば10日以上日記を放置しているのだった。い、いや、まぁ別に僕のチラシ裏の如き日記なんて誰も楽しみにしてないからいいよねっ! という精神で乗り切ろうと思います。思ったんですが、それはそれで悲しいことに気がついた春の夜。・゚・(ノ∀`)・゚・。

 まぁ、それはどうでもいいとして、この頃(といっても先週の金土日なのですが)はGEOに言ってCDやらビデオやらを借りまくってました。理由はというと、うん、高知出身の方はわかるとは思うのですがGEOって高知になかったんですよね、今で。厳密に言えばあるにはありましたがレンタル取り扱っているのは四万十市にしかなかったわけで、で四万十市って高知市近辺から行こうとすると2〜3時間かかるというエキセントリック具合。ぶっちゃけ愛媛とか徳島とかと変わらないぐらいあります。で高知市近辺唯一のGEOはというとレンタルは取り扱ってないという始末。そんな高知に先日、GEOがオープンしたのです。しかも僕の家の近くに。そして、オープン記念ということでCDで100円、DVD10円でレンタルしていたので、これ幸いと一杯借りてきましたです。とは言っても最初は借りるつもりなかったのですが、なんか、ほら行列が凄かったし。
 でも、ぼへーとCDコーナーを歩いてたらピロウズの新アルバムがあるのを発見。ぶっちゃけ、これ買いたかったけどお金がなくて断念していたやつなので、思考するより先に手が出ていました。ちなみに某大手レンタルショップTは、どの店舗にも置いてなかったunk具合でした。シット。
 で、一つ借りるなら色々と借りようと思って散策して、計10枚のアルバムを借りて今は、音楽漬けの毎日を送ってホクホクしてますです。で、まぁ、何がいいたいかと言うと、いやぁ音楽っていいですよね〜っということにして先日読了した伊坂幸太郎作、「オーデュポンの祈り」をレヴュって見るっ!

 なんか無理やり繋げたように見えますが読了した人には微妙に繋がっていることがわかるはず。というか、わかってくれると嬉しいなっ! あ、ちなみに多分にネタバレ含むので、まだ未読な方は見ないほうがいいかもですっ。



 それで「オーデュポンの祈り」ですが……これ伊坂さんの処女作らしく、今まで読もう読もうと思ってたのですがなんか買おうと思った時は売ってなかったりしてなんとなく買ってなかったんですよね〜。で、この前ちょうど見つけて買って読んだわけなのですが、とりあえず僕個人の意見としては、これ伊坂さんの作品の中でもかなり好きな部類に入ります。たしかに初期作ということで、完成度──物語の構成とか文章とか荒いかなっと感じるとこもあったのですが、ちょっと色々と詰め込みすぎかなって思うところもなかったことはないのですけど、それでもその荒削りさというか、それでも漂う伊坂節だったり見事なシュールさだったりが、なんか好きだったのですよ。後、ミステリ的な部分というかサプライズ的な部分もなんか見事に清清しいまでに騙されました。
 この話、主人公である伊藤が荻島という鎖国状態な島につれられてなんかかんやとある作品なわけですが、その荻島には「この島には何かが欠けている。それを外の人間が持ってくる」というような言い伝えがあって、それの答えが最後に明らかになるわけですけど、上にも書いた通りもうお見事。少し考えれば、分かりそうなのに見事に最後までわかりませんでした。でも、その理由って作中に出てくる魅力的な人物、そして話の展開。そういうのが凄く魅力的なので、そっちに目がいかないようになってるんだろうなぁっと。その謎の部分もたしかに気になるんだけど、他のことが魅力的で面白いから、それが上手く隠れ蓑になってたというか、なんかそういう風に感じました。


 と、まぁ、なんかかなりべた褒めになっちゃいましたが、うん、これはホントに面白かったです。