新作SSを書き始めました。ごちゃこんにも投稿しましたし、次は型月を書こうと思いました。fateにしました。冒頭を5kbほど書きました。激しくキモい物が出来上がりそうな予感がしました(ぇ

 それはそれとして、僕の尊敬する.17さんの新刊「季節のリース」を読了しましたので感想をば書いていきたいと思いますです。んで、その時にちょっと悩んだのですが、こうミクシィに書くべきか日記に書くべきかと。いや、.17さんにはオフ会にさせて貰ったり、作品を批評して貰ったりしているので、こう少しは宣伝になればいいなぁっと思うわけでして、ならどっちのほうが宣伝になるかなぁっと考えたりしたのですよね。


 で、出した結論はどっちにも書けばいいや(ぇ

 違います違います。決してミクシィのほうに書くネタがなかったからとかではありません。断じてありません。ないったらないのっ!!


 と、とうわけで強引に纏めた所で(マテ)感想をば〜。長くなるので続きます〜。







※季節のリース

・銀河のレール(ONE) 著、広瀬凌

 まずこの話、かなりのドシリアスで重めな話な訳ですが、軽めな文章でスイスイと読めました。だからといって軽薄なわけでなく。必要以上に重くもなく、軽くも無い。絶妙な文章だと思いました。その軽妙な文章の中で、キャラが生き生きとしていて、会話の掛け合いや地の文で、所々笑うではないですが、微笑んでしまった所がありました。世界観を構築する鉄道。それとエイエンの世界の解釈なんかもオサレで、思わず最後まで一気に読んでしまいました。
 ただ、不満というか難点も僕は感じてしまった所があったり。それはラスト。茜は瑞佳と面識があったのかなっと。たしか茜エンドでも瑞佳エンドでも、それほど面識はなかったように思ったのですが、突然、瑞佳のことを呼び捨てで読んでいたので、そこに少し違和感を覚えたり。まぁ、でもかなり昔にプレイしたのでONEの話って、ほとんど覚えていなのですよね、僕。だから多分、そのせいで違和感覚えたのかなっと。じゃぁ、言うなよって話ですね。申し訳ありませんOTL
 まぁ、でもそんな違和感を差し引いても、この作品は良作でした。




・夕闇のターン(KANON) 著、kobax

 まず一言。この話、人前で読んじゃダメwwwww
 いや、僕、電車の中で読んでいたのですが何度、噴出しそうになったことか。その要因として、作品自体がパロディ色が強いって事はもちろんありますが、もっと根底の部分。文章が凄く読みやすくて、洒落ているのですよね。お話としても、やっていることはKAONON作品故に、探せばどっかで見たことのあるような物があるのかもしれませんが、でもこう着地すると思わせて、人を食ったかのような文章が入ったりして、それもまた面白い。後、これ何気に車を題材にしている所もあったりで、車好きの僕としましてはニヤニヤしっぱなしでした。
 難点を言えば、洒落てて、所々笑いを誘う文章なのですが、そこが仇になった面も。なんというか、面白く書こうとして、若干空回ってるというか……うーん、時事ネタを使っている所があるのですが、そこでちょっと僕は、冷めた…とは違いますが、ちょっと物語から一歩引いた目線になってしまいましたです。まぁ、でもそこはギャグってところもありますから、人それぞれ受ける印象が違うもので仕方ないのかもしれませんです。事実、それでも凄く僕は楽しめましたしね。

 あ、後、これは私信というか、好みというか、身勝手な意見というか、そんな感じなのですが…………香里はスカイラインよりフェアレディZのほうが似合いそうなのですが! どう見ても車狂の戯言です。本当にありがとうございましたOTL




・終焉のロール(AIR) 著、広瀬凌

 これを見終わった後、1時間ぐらいボーっとしてしまいました。もう感嘆の吐息しか出ません。こちらも軽妙には軽妙なのですが、銀河のレールとは少し違うというか。ずんずんと読み進められるんだけど、そこは軽妙さではなくて文章が紡ぐ、圧倒的なまでの勢いがありました。表現とか魅せ方が巧くて、その世界観に引きずり込まれてしまいまいた。おかげで電車に乗っていて目的地の停留所を、過ぎてしまうところでしたw
 でも、これは凄い。ほとんどがモノローグというか、語りのようにツラツラと書かれているのですが、それでもまったく飽きませんでした。AIRって原作で物語が完成しているというか、どちらかというと物語的に閉じていてSS向きでない所もあると思うのですが、それを無理なく……でも、それ以上に仕上げていて、ああAIRSSって全然可能性あるんだなぁっと思いました。まぁ、難点を挙げると、ちょっと話の速度が速いかなっとも思いましたが、別に気になるほどではありません。むしろだからこそ、この作品には勢いがあり、疾走感みたいなものがあるんじゃないかなっと思いますので。



・口承のチーズ(CLANNAD) 著、kobax

 読み終わって思ったことは「騙された!」でした。悲しい話かと思わせて、実はハッピーだったといいますか。その種明かしというかギミックの明かし方も秀逸で「ああ、そうか」と最初思い「おや?」と次に思い「あれ? もしかして」という風にまったく違和感なく書き上げていて、こう作者さんの意図に見事嵌ってしまいました。こういうギミックの掛け方したいなぁ。話としては、朋也と汐のやり取りなんかも、とてもらしくて見てて微笑ましかったり悲しかったりしました。ただ、上に上げた3つの作品に比べてタイトルの意味が、ちょっと弱いかなっていうのと渚の口調がらしくないかなって所がありました。ちょっと戯言シリーズの姫ちゃんが脳裏に浮かぶような言葉があったものでwww
 ただ、そうは言ってもまったくキャラと違うというわけでもないですし、なにより可愛いですし問題はないのですが! ほのぼのとしていて感動もあって笑いもあって読み終わった後に、ほんわかとした気持ちになれる、そんな作品でした。




・総評
 この季節のリースは.17さん自身が珠玉の一作と言っている通り、面白かったです。たしかに自信作と言っていたことも頷けました。クオリティなんかも高くて一冊700円ですし、買っても損をすることはないんじゃないかなっと思いますです。

 以上! 何気に宣伝なんかをして終わりたいと思いますです! 決して下心なんてありません。ただ、お世話になっていますし、これで売り上げが伸びればなっと思っただけです。決して有名になったら持っている本にサインして貰って、皆に見せびらかして自慢しようにょほほほほなんて思ってません。お、思ってませんったらっ!!!